
お客様の悩み:ご自身で断熱改修を進めるも、窓だけが課題に
大手メーカーの研究所を勤め上げ、根っからのエンジニアであるKさん。築50年のご自宅を「終の棲家」とするべく、一念発起してご自身で断熱改修を始められました。壁に断熱材を貼り、屋根裏や床下にも断熱材を施工するなど、専門家顔負けの知識と技術で、着々と住まいの性能を高めていらっしゃいました。

昔の家は土の壁で柱がむき出しでした。壁と柱の凹凸を利用して発泡スチロールをはめ込み断熱をしています。このようなKさんの工夫(こだわり)が随所にありました。
しかし、唯一残ったのが「窓」の断熱です。冬は太陽の熱を取り入れたい一方、夏は日差しを遮りたい。この相反する要望を叶え、年間を通して快適な室温を保つ最適な方法が、インターネットでいくら探しても見つからなかったそうです。
2008年当時、窓リフォームはまだ黎明期。Kさんはガラスメーカーや窓メーカーに相談しましたが、「家を建て替えた方がいい」と言われる始末でした。

施工前:
木製サッシ(単板硝子)

施工後:
断熱サッシ(ガス入りLow-Eペアガラス)
ご提案:景色を愛でるスマート断熱
メーカーがダメなら施工者に聞くしかないと、K様は施工会社を探しました。ネットで有益な情報が見つからない為、エンジニア時代の伝手を使い、建築研究所に相談をしました。その当時、私は業務をこなしながら、研究所に出入りしており、私のところにお話が回ってきました。

施工前:
トイレ・浴室・キッチン。水回りは北。これが昭和の家造り。齢を重ねると夜にお風呂に入れない。トイレも厳しい。

施工後:
ヒートショックを避けるためひたすら保温性能・気密性能を高めることを意識しました。
Kさんのご自宅にお伺いした際、Kさんから「建て替えたほうがいいと思っているでしょう?」と尋ねられ、私は正直に「はい」とお答えしました。そして、こう続けました。
「でも、ここから見える景色が、僕はとても好きです。美しい秋を楽しみに、毎日、穏やかに暮らす。その映像が僕には見えます。リフォームする価値は十分にあります。」

南は大きな窓を切る。これもまた昭和の家づくりの基本

黄色く染まった銀杏 美しいの一言
「やる」と決めれば、この家の弱さだけでなく、良さにも気づきます。私たちは、この家が持つポテンシャルを最大限に活かす断熱をご提案しました。
● 太陽の光と熱をコントロール: 日当たりの良さを活かし、冬は積極的に日差しを取り込んで暖かく。夏は深い軒や庭木を活かして涼しく過ごせるよう、窓の種類やサイズを細かく調整しました。一部の窓はあえて寸法を小さくし、熱の出入りを最適化しています。
● 家全体の断熱性能を向上: 玄関ドアを含め、1つの窓を除いてすべての窓を交換。さらに一部の窓には内窓を設置し、断熱性と気密性を飛躍的に高めました。

南面に大きな窓。
夏は太陽の位置が高く窓に陽が差し込む時間が短い。庭木や洗濯物で太陽を避けることができます。土だから照り返しの熱がない。夕暮れに水をまけば、夕食時に心地よい涼風がお部屋を通ります。そして、冬は太陽が低いので、太陽の熱だけでお部屋は優しいぬくもりに満たされます。懐かしい昭和の暮らしの良さを取り戻しました。
リフォーム後の暮らし:外気温6℃でも、室内は春のような暖かさに
リフォーム後、K様から嬉しいご報告をいただきました。 「一日で一番冷え込む明け方でも、室温は19℃を保てているよ(2009年12月5日外気温6℃)。」
このK様邸の事例は、平成20年度に東京都主催の省エネリフォーム優良事例に選出され、内閣府のテレビ番組でも取り上げていただくなど、高い評価をいただきました。


季節ごとに変化する太陽の恵みを最大限に利用し、最小限のエネルギーで快適な暮らしを実現する。私たちが提唱する「スマート断熱」の原点となった、記念すべき第一号の現場です。
▼施工1年後、K様の貴重なインタビュー動画はこちら
https://drive.google.com/file/d/1z6jwBIgAO3LRVFgCJbvyxeahY_nXidZh/view?usp=sharing
▼リフォームから12年後の変化は?板硝子協会のコラムで紹介されました
https://www.ecoglass.jp/s_case/reform/detail/reform202004.html
古いお住まいでも、窓の性能を高めることで、暮らしの快適性は大きく向上します。暑さ・寒さにお悩みの方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。お客様の住まいとライフスタイルに合わせた、最適なリフォームプランをご提案いたします。
